Verdicchio dei Castelli di Jesi DOC Classico / Sartarelli
ヴェルディッキオ デイ カステッリ ディ イエージ DOC クラッシコ / サルタレッリ
【タイプ】白ワイン
【ブドウ品種】ヴェルディッキオ
【ヴィンテージ】2022年
【産地】イタリア・マルケ州
【容量】750ml
【店主コメント】
【醸造方法等】平均樹齢15年程度の比較的若い畑。南東~南西斜面、標高350m。畑は非常に広く31haにも及びます。有機肥料のみ、収穫も全て手作業とこの広さにも拘らず徹底されています。醸造に関しては品種個性を表現する為に余計なことをしないことが第一。第二に優しく扱うことと酸化を防ぐこと。【生産者】サルタレッリ
【生産者について】1960年、葡萄栽培農家として設立された「サルタレ ッリ」。1972年遂に葡萄での販売を止め、自分達でボトリングまで行うようになりました。 現在の当主は「パトリッツィア」「ドンナテッラ」夫妻。彼等は元々パン職人でしたが、1989年、父親が亡くな ったのを機にカンティーナを引き継ぎました。
『パン造りでもワイン造りでも美味しいものを知るこ とと感性が大切。あとは仕込みを丁寧にできるかどうか。ワインの仕込みは畑作業』
彼等は100%自社葡萄のみ。自社葡萄という考え方の薄いこの地域では珍しい造り手。 現在、主にこの地域で栽培されている多産性のクロ ーンを使用せずに昔のヴェルディッキオのクローンを復活させて本来のヴェルディッキオの味わいを復活させる活動をしています。
『この地域では病気に強く多産なクローン3種が90%を占めています。僕等は昔のヴェルディッキオを復活させる為32種類のクローンを混植している』
昔はクローンという考え方自体が存在しなかったので自然と畑の中で様々なクローンが共存し、熟度、酸度、凝縮度、どれもばらつきがありました。 色々なタイプのクローンの色々な個性が複雑さを与えてくれる。
『単一のクローンでは複雑味は出ません。病気や栽培の手間は少なくなりますが、単純な味わいになります』
32種類のクローンを畑に混在させることでワインはより複雑味を持つようになりました。 最高の畑トラリヴィオ50ha以上の畑を所有し、内30ha以上がベースの「ヴェルディッキオ クラシコ」に充てられます。 家族経営のカンティーナとしては広大な畑ですが、一貫して品質至上主義を崩していない。「カステリ・ディ・イエジ」を有名にしたのは彼等です。
『僕等の最も古い畑がトラリヴィオ。32種全てのクロ ーンが混植されている東向きの畑。通常のワインの 2/3 まで収量を制限している』
暑い「カステリ・ディ・イエジ」では南向き斜面よりも東向き斜面の方が有利な点もあります。 成熟まで時間を要する東向き斜面の葡萄は果皮により多くの要素を蓄えます。更に酸度も確保します。ワインは上品な酸を基調に果実味に溢れ、少しの苦みが後口を引き締めます。熟成も期待できる。「サルタレッリ」を一躍有名にしたのは「バルチャーナ」 と呼ばれる遅摘み辛口ヴェルディッキオ。「バルチャ ーナ」の畑は北斜面に位置します。
『葡萄の成熟は遅く、急激な糖度の上昇は避けられます。よって貴腐菌が着くまで収穫を遅らせることが可能になります。例年 11 月初旬から中旬に収穫』
金色の濃厚な色調。香はパイナップル、蜂蜜、紅茶、 シナモン、胡椒と複雑。口中はねっとりとした質感でドライ。圧倒的な存在感。アルコールは15度まで上がることも。畑では防虫剤、除草剤は使わず、ホルモンカプセルのみ。有機系肥料は必要に応じて使用します。収穫後から春先までは下草を伸ばしっ放しにしています。
『樹齢は25年程度。ベースのクラシコは平均20年。生産量の60%は地元で量り売りしている。質の良くない葡萄を量り売りすることで選別しています』
これは選別された良い葡萄のファーストプレスだけを商品にすることで品質を高める工夫。お陰でリーズナブルな価格も実現できています。 2008年のヴィニタリーでも最もコストパフォーマンスの高い白ワインに「サルタレッリ」の「ヴェルディッキオ・クラシコ」が指名されていました。
『数多い土着白品種の中でヴェルディッキオが最も 高いポテンシャルを持っている品種の 1 つということは間違いありません』
2022 ヴェルディッキオ デイ カステッリ ディ イエージ DOC クラッシコ / サルタレッリ
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