Toscana IGT Rosso "Il Randagio" / Tenuta di Carleone
トスカーナ IGT ロッソ “イル ランダージオ” / テヌータ ディ カルレオーネ
【タイプ】赤ワイン
【ブドウ品種】カベルネ フラン50%、メルロ45%、サンジョヴェーゼ5%
【ヴィンテージ】2021年
【産地】イタリア・トスカーナ州
【容量】750ml
【コメント】「2021年は北ローヌに近い風味。フレッシュだがスパイスのニュアンスが豊富だ」。
【醸造方法等】30,000本のリリースに対し780本の入荷。ベラルデンガの北西、ヴァリアーリの「ターナ デイ ルピ」からの買いブドウと、ラッダの「チェッティーネ」の区画から。50%フラン、45%メルロ、サンジョヴェーゼ5%。「ターナ デイ ルピ」は標高約350メートル、泥灰土にロームとアルベレーゼが混ざる土壌で、主にサンジョヴェーゼの区画だが、わずかながら樹齢35年のカベルネ フランとメルロも植わっている。品種ごとにキューブ型セメントタンクの中で自生酵母のみで4ヶ月のマセレーション。全房の比率は全体で約30%。主発酵が完了するまで1日1回のポンピングオーバー。そのまま静置し、自然とブドウの皮が沈殿するのを待つ。プレスを経て再度セメントタンクの中で約18ヶ月過ごしてから最終的に3つの品種がブレンドされる。
【生産者】テヌータ ディ カルレオーネ
【生産者について】ラーモレは近年多くの愛好家やプロが知るところの次の注目産地。キアンティ クラッシコのUGAの中で最小のこの産地は長年グレーヴェ イン キアンティの一部として見なされてきたが2021年、地理的言及が認められることとなりました。標高500m以上の、ほぼ東向きの斜面で、かつ美しい森に囲まれたこのラーモレの地は明らかにグレーヴェだけでなく、キアンティ クラッシコの他のエリアとも異なる様相を誇ります。また、マチーニョ トスカーノまたはマチーニョ デル キアンティと呼ばれる水はけのよい砂岩土壌はキアンティ クラッシコの他のエリアでもなかなか見ることが出来ません。加えてこのラーモレで育てられているサンジョヴェーゼはサンジョヴェーゼ ディ ラーモレと呼ばれ、他のクローンとは別格の扱いを受けているだけでなく、現在のブルネッロで用いられる高品質なサンジョヴェーゼ グロッソ ディ モンタルチーノの源流ともみなされています。サンジョヴェーゼについては既に多くの研究がなされていますが、お隣のロマーニャに行くとわが地こそが発祥の地だと言います。それを考えると、ロマーニャ~プレダッピオの山を経てそこから100kmしか離れていないこのラーモレを経由し、トスカーナに伝播したと想像すると楽しいストーリーが出来そうですが、それはあくまでも「物語」。ショーンでさえ「なぁ、知ってるかい?ラーモレはすべてのサンジョヴェーゼの原石なんだぜ!」と冗談交じりに言います。私たちとしてはその仕上がりとしての結果の素晴らしさに感嘆するのみ。
イスティネのアンジェラとも懇意にする彼ほどの人脈があれば、メッロに替わる畑はラーモレ以外にもいくつか候補があったでしょう。そこを追求すると「だって、ラーモレはこのあたりで一番標高が高いしね」という。さらに「ラーモレから購入出来るブドウだけでは足りないから、実はラッダのサンジョヴェーゼもブレンドしているんだ」とも。聞くと、ラッダの中でも最高海抜のコッレ ペトローゾからのサンジョヴェーゼだと言います。彼も相当な標高フェチ。全てはゆっくり熟すサンジョヴェーゼを求め、そこからエレガンスを引き出すための探求心に由来します。
2021 トスカーナ IGT ロッソ “イル ランダージオ” / テヌータ ディ カルレオーネ
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