Barbaresco DOCG "Ca Grossa" / La Vedetta
バルバレスコ DOCG “カ グロッサ” / ラ ヴェデッタ
【タイプ】赤ワイン
【ブドウ品種】ネッビオーロ100%
【ヴィンテージ】2020年
【産地】イタリア・ピエモンテ州
【容量】750ml
【輸入元コメント】カ グロッサとしては2ヴィンテージ目のリリース。本人たちはまだ試行錯誤の段階と言うが、これを飲めば彼らの目指す方向性が間違っていないと思える。近年ピエモンテでは新しい若手生産者が続々と誕生し注目を集めているが、彼らも数年後には引く手数多になる予感がする。洗練され複雑でありながら非常に繊細なバルバレスコ。熟した赤系果実、ドライバイオレットのようなセイボリーで甘やかな印象のアロマにレザーやスパイスの香りがアクセントと深みを与えている。きめ細やかなタンニンと高い酸が非常に洗練された上品な印象を与える。
円形状のマルティネンガ、曲がりくねったアジリ、ラバヤの急斜面。それらの壮大な丘陵地帯
を一望できるのは川の対岸に位置するカ グロッサ。この畑はマルコの祖父が単独所有してい
たため教科書やウェブサイトで語られることは少ない(貸していた時期もあった)。MGAとしては17 haの面積だが、実際にブドウ畑となっているのは2haのみで、他のエリアは森やヘーゼルナッツの木立で占められており、その分非常に生物多様性に富んだ土地となっている。「この畑は南東向きで、祖父の時代では日当たりが十分でなくあまり注目されてなかった。だからブドウよりもヘーゼルナッツが植えられてきた。でも今では温暖化の影響で南向きの畑は日焼けや過熟のリスクが高くなってきている。その分、カ グロッサは日照的にベストといえるかもしれない。」とマルコは語る。カ グロッサはこの地域では典型的な泥灰土と石灰岩の土壌に約15 %という高い割合の砂が混ざり合っている。それによりアロマティックでフィネスを備えたワインが生まれる。「2018年ヴィンテージからカ グロッサの名を冠したワインを造り始めた。僕らはまだこの土地を理解することに努めている段階。」そのためカ グロッサの畑の中でも特に優れているエリア0.5 haのみを”Barbresco Ca Grossa”としてリリースし、他は”Barbresco”としている。
【醸造方法等】畑はバルバレスコ、カ グロッサ。標高280 m、南東向き、4,400 本/ha、グイヨ仕立て、樹齢30年、0.5 ha、7,000 kg/ha。オーガニック農法。ブドウは収穫時に畑で選定。20日間のマセラシオンの後ステンレスタンクにてアルコール発酵。その後マロラクティック発酵を行う。700 Lのオークトノーで20カ月熟成、夏ごろにボトリング。18カ月瓶熟成。トータルSO2:125 mg/L。年間生産量は1,500本。
【生産者】ラ ヴェデッタ
【生産者について】ラ ヴェデッタを営むのはピエモンテ州バルバレスコ村出身のマルコとドイツの小さな町フォーゲルスベルク出身のスワンヒェの夫婦。ブドウ畑はバルバレスコ村に2 ha、隣接するカスタニョーレ デッレ ランツェの丘、サラジーノに1.5 haを所有しネッビオーロやバルベーラ、フレイザを栽培している。
中でも注目すべきはネッビオーロが栽培されている、彼らの家族が単独所有するバルバレスコ村のモノポールCa Grossa(カ グロッサ)である。祖父が所有していたこの畑はマルコの叔父が引き継おり、叔父は祖父が1950年代に植えたヘーゼルナッツの栽培に注力、ブドウ畑は他の農家に貸していた。ただ、祖父が大切にしてきた畑を守るためそのブドウ畑ではオーガニック農法を行うことを条件としていた。
叔父はマルコのワインを造りたいという夢を聞いてとても喜んだ。畑の借主を何度も説得し、少しずつ畑を返還する了承を得てワイン造りをスタートさせる。ブドウ畑は森やヘーゼルナッツの木立に囲まれているため生物多様性が守られている。畑を歩くと多くの昆虫や植物の活き活きとした生命の輝きを感じる。マルコとスワンヒェはその生物多様性を守るため徹底したオーガニック農法でブドウを栽培している。ブドウだけでなくワイナリーの庭にある野菜畑でも農薬は一切使用しない。「祖父の代から引き継いできたこの美しい土地を私たちも守っていきたい。そのためには生物多様性が守られることが大切だと思う。イノシシとか野生動物とも共存していく。飼っている鶏をキツネに食べられてしまったときはショックだったけどそれも生態系の一部だから仕方ない。キツネのお腹が満たされてよかった。」サラジーノのおいても同様のアプローチをしている。
※ラベルに破れが見られます。ご了承の上、お買い求め下さい。
2019 バルバレスコ DOCG “カ グロッサ” / ラ ヴェデッタ
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