Toscana Merlot IGT "Torre di Monte Maggio" / Monte Maggio
トスカーナ メルロ IGT “トッレ ディ モンテ マッジョ” / モンテマッジョ
【タイプ】赤ワイン
【ブドウ品種】メルロー 100%
【ヴィンテージ】2018年
【産地】イタリア・トスカーナ州
【容量】750ml
【コメント】
【醸造方法等】収量は40キンタル/ha。樹齢15~17年。コルドン、アルベレッロ仕立て。9 月末に収穫。26℃以下でステンレスタンクおよび木樽で30日間をかけて発酵、 その後ステンレスタンクでMLF。主に2度目使用のバリックと、トノーで18ヶ月間熟成。 ボトリング後1年以上落ち着かせてからリリース。
【生産者】モンテマッジョ
【生産者について】ラッダ イン キアンティ、山道を車で走っていくと突如現れる80haの農園、モンテマッジョ。家族経営のワイ ナリーで、14 世紀にはシエナとフィレンツェをつなぐ歴史ある街道近くにあった監視塔を今でも使用している。 モンテマッジョという名称は1560年の地図にさかのぼって発見することができ、Monte Maggiore(大きな山) が語源で、周囲一帯の中でも標高が高いエリアであるということが名前から見てとれる。所有しているのは70haにもおよぶが、その中でブドウ畑は中心部にわずか8haあるのみで、オリーブ畑とともに周囲を森に囲まれてい る。主に南~西向きで標高500~600m。土壌はガレストロが豊富で、砂岩やアルベレーゼが混ざっている。サンジョヴェーゼのほかにメルロー、プニテッロ、シャルドネ、マルヴァジーア ネーラ、チリエジョーロを栽培。 テロワールを最大限表現することをコンセプトに掲げ、植樹密度は6250本/ha、そのうえで芽かきや夏季のグリ ーンハーヴェスト、そして収穫時の厳格な選果をとおして、35~70キンタル/ha(搾汁率70%として24.5~49hl) に抑えている。ブドウ樹の仕立てはコルドンやギュイヨに加えて、2005年からアルベレッロも取り入れ始めた。 主に熟しづらいエリアで採用し、全方位からの日照獲得と、低いフルーツゾーンによる地表からの熱を活かすこ とが目的だ。斜面の向きや斜度、土壌の違い、ミクロクリマなどと組み合わさり、複数のワインをつくっている。 周辺環境やブドウ樹に配慮して有機栽培を行う(2009 年に認証取得)。それはその土地が表現しうるものを最大 限引き出すためであり、すべては自然への敬意に基づいている。 ブドウの樹列の間にはさまざまな植物の種をまいているが、マメ科の植物(窒素固定のため)やイネ科の植物(標高が低めの部分にうえ、土壌の水分量の調整を行う)を、標高などによって植え分けている。実験的にブロッコリー、キャベツ、アーティチョークなども植えているというから驚きだ。また、これらの植物の根が温暖化によ る降雨量増加から土壌を守り、さらには様々な花(周辺にはたくさんのローズマリーも)が様々な昆虫を呼び寄 せ、昆虫同士の生存競争もあり、おのずからバランスのとれた環境を作ってくれるという。従来の有機栽培だけではなく、アロエベラを活用して銅や硫黄の使用量も極力減らそうとするなど、自然環境に配慮した栽培努力はとどまることがない。現在のカンティーナは1970年代につくられたもの。ステンレスタンクで発酵、マセレーション期間はワインによって異なり、スタンダードのキアンティ クラッシコで20~25日間、グランセレツィオーネでは30~35日間。 足で踏んでいた時代のイメージで、ブドウをつぶしすぎないよう圧搾部分の隙間が広めの圧搾機を採用している。 冬季は気温が下がるので、21℃程度まで温度をあげてMLFをうながす。発酵が終わったら、ティーノ トロンコ コニコ(円錐台形の樽)とボッテ、およびわずかにあるバリックとトノーで熟成を行う。基本的にサンジョヴェーゼはトロンココニコもしくは大樽。それ以外の赤ワインがトノーやバリックで熟成される。
2018 トスカーナ メルロ IGT “トッレ ディ モンテ マッジョ” / モンテマッジョ
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