Barolo DOCG Del Comune di Grinzane Cavour / Canonica Giovanni
バローロ DOCG デル コムーネ ディ グリンツァーネ カヴール / カノーニカ ジョヴァンニ
【タイプ】赤ワイン
【ブドウ品種】ネッビオーロ
【ヴィンテージ】2017年
【産地】イタリア・ピエモンテ州
【容量】750ml
【店主コメント】
【醸造方法等】奥様の実家が所有する畑。グラスファイバー醗酵槽で発酵開始。野生酵母のみで温度管理をせずに行い、マセレーションのは1ヶ月程度と長い。マロラクティック発酵が終わるまでセメントのタンクに保存し、大樽へ移し替え、36ヶ月程度熟成。ボトリング時に若干量の酸化防止剤を添加し、ノンフィルターでボトリング。
【生産者】カノーニカ ジョヴァンニ【生産者について】ジャンフランコ ソルデーラやヨスコ グラヴネルが「カノニカこそが本物のバローロだ」と言い、リナルディ、ジャコモ コンテルノ、バルトロ マスカレッロも揃ってカノニカのワインを高く評価しています。歴史は若く、現当主ジャンニ カノニカが1983年から始めたカンティーナ。それ以前から葡萄畑は所有していましたが、ワインにはせず、葡萄の段階で販売していました。ジャンニが初めてワインを造ったのは 1970 年の事でした。
現在では、バローロ村の中心、役所の目の前で小さなアグリツーリズモを経営しながら、その地下の僅かなスペースでワイン造りを行っています。年間生産本数は約 6,000 本。自分の納得しない出来だとボトリングはせず、バルクで売ってしまうので、まさに幻のような存在になっています。所有畑はバローロ村に隣接し、村を見下ろす標高320~350mのパイアガッロに1.5ha。これは代々受け継がれた畑で樹齢は20年以下。ネッビオーロと極少量のバルベーラが植えられています。
バローロとランゲ ロッソは分けて収穫するのではなく、熟成段階で試飲をして長期熟成に向くものを長く熟成してバローロにします。バルベーラは家族用でしたが、リクエストが多かったので今では少し販売するようになっています。2010年、バローロの北東部の外れ、小さなグリンツァーネ カヴール村の畑を少し相続します。2012年から少量のバローロがリリースされました。今では 2 つのバローロ、ランゲ ロッソ、バルベーラを造っています。
伝統的で変わらないワイン造り全ての仕事は伝統的で自然を尊重しています。家族のみで畑を管理。畑では除草剤を含め、一切の薬剤は使用されません(銅と硫黄は使用)。醸造でも使われるのは、ボトリング前の僅かな亜硫酸のみ。手作業で収穫後、除梗し、足で葡萄を踏んで優しく破砕。エナメルタンクに移し、葡萄の皮に付着した野生酵母のみで発酵を開始します。温度管理はなし。マセラシオンはバローロで30~40日間。シンプルで何も変えていません。自然栽培の葡萄畑のお陰で野生酵母が豊富に葡萄皮に存在するので少し破砕するだけで、問題なく発酵が進みます。発酵槽は何でも構いません。熟成はワインに何も与えない無機質なセメントタンクと伝統的な大樽を使用。
『どのようなワインを造るか、どのように働くかは人生の選択なのです。自分達の農業を罵られたり、否定される事まで含めての選択。均一化が求められる現代で沈殿物のあるワインが、広く認められるはずもないのですから』ジャンニ カノニカ
ボールペンで書いたような飾り気のないエチケットはワインの名前ではなく、ボトルの中身そのものが大切という信念を表しています。華美なエチケットで虚勢をはるのではなく、余計な情報や影響を与えない事が大切と考えているのです。
『汗、仕事、忍耐の匂いのするワインを造っている。人に感動を与えるワイを尊重しなければならない。なぜなら、そこには市場のものではない、ワイン造りの思想と夢が込められているからなのです』ジャンニ カノニカ
2017 バローロ DOCG デル コムーネ ディ グリンツァーネ カヴール / カノーニカ ジョヴァンニ
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