Barolo DOCG Riserva "Bricco Boschis Vigna San Giuseppe" / Cavallotto
バローロ DOCG リゼルヴァ “ブリッコ ボスキス ヴィーニャ サン ジュゼッペ” / カヴァロット
【タイプ】赤ワイン【ブドウ品種】ネッビオーロ
【ヴィンテージ】2016年
【産地】イタリア・ピエモンテ州
【容量】750ml
【ヴィンテージ情報】
気象条件:冬(12月、1月、2月):寒くて雨が多く、霧が多くなりました。
生育サイクル(3月~7月):涼しく雨の多い春。 5月中旬からは乾燥した天候が続きました。
開花(5月25日~6月10日):暖かく美しい最初の日々、開花に最適な条件。
生産サイクル(8月~10月):乾燥した涼しい気候で、日による変化が大きかった。
収穫期: 収穫期には雨が少し降りますが、全体的には最適な気候でした。
ヴィンテージの特徴: 2016年のネッビオーロ ワインが素晴らしいワインになる可能性は否定できません。時には連続した年が消えることのない結びつきを持つことがあります。約20年後には、バローロの生産者は、1970~71年、1985~86年、1989~90年、そして2000~2001年のヴィンテージと同様に、2015年と2016年のヴィンテージの価値を取り戻すでしょう。
2016年のワインは精密な構造を示しており、現時点ではまだ閉じていて理解しがたいものです。この年は、激しい雹害と多量の雨があったにもかかわらず、ほぼ完璧な季節的傾向によりブドウの病気が蔓延せず、有機農業に生産物を最大限に活用できたため、他の品種にも良い結果をもたらしました。私たちのワインすべてがテロワールの特徴をはっきりと表しているヴィンテージです。収穫: 10月17~18日。
【醸造方法等】★★★(エノジェア)評価を得ているブリッコ ボスキスの中でも特に優れた中腹部に位置する樹齢の高い区画がサン ジュゼッペ。樹齢約60年。標高310-340m。最も力強く、 しっかりとした骨格のバローロらしいバローロが生まれる畑。発酵・熟成はスラヴォニア産の大樽。熟成期間は5年以上。カヴァロットを代表する キュヴェ。
https://www.youtube.com/watch?v=GyEu-P_H_Eo
【生産者】カヴァロット
【生産者について】カヴァロットは1928年から5世代続く老舗。古典バローロと言えば必ず名前が挙がります。現在は栽培担当の「アルフィオ」を中心に3人兄弟によって運営されています。
『バローロの畑は相続で細分化されているが、僕等のブリッコ ボスキスは、ほぼ僕達だけの所有。他の畑の影響を受けないのでバローロで初めて有機栽培を導入できた』
1948年には現在のカンティーナが完成し、カヴァロットの名前でバローロの販売を開始。1967年には「ブリッコ ボスキス」の畑名が認められています。
『バローロの中心、カスティリオーネの中心にあるブリッコ ボスキス。地質的には2億3,000年前の漸新世に起源を持つ青色マールと粘土石灰の混合土壌』
栽培を担当する「アルフィオ」は地質学者でもあり、バローロの地質を研究しています。バローロとラ モッラは「トルニアン期」(700万年前)に起源を持ち砂質と粘土石灰の混合土壌。セッラルンガ ダルバとモンフォルテは更に古い時代の「ランギアン期」(1,300万年前)の土壌でマンガンや鉄分が多く含まれていて重たい土壌になっています。
『トルニアン期の比較的若い土壌とランギアン期の古い土壌がぶつかる場所がブリッコ ボスキス。その両方の個性を持っているので、調和のワインを産む』
このブリッコ ボスキスにはネッビオーロ、グリニョリーノ、フレイザ、バルベーラ、ドルチェット、シャルドネ、ピノ ネロが植えられていて、2種類のバローロが生まれます。
バローロ “ブリッコ ボスキス”
ENOGEA★★★
ブリッコ・ボスキス畑の葡萄のみを使用。大樽で36~42ヶ月熟成。東、南、西部。丘の上、中、下部で分けて収穫、醸造しアッサンブラージュすることでバランスを得ている。
バローロ “サン ジュゼッペ” リゼルヴァ
ENOGEA★★★★
ブリッコ・ボスキスの一部。平均樹齢61年。絶対的な威厳を持ちカスティリオーネ ファレットらしさを最大限に発揮したカスティリオーネ ファレットを代表する偉大なワイン。
バローロ “ヴィニョーロ” リゼルヴァ
ENOGEA★★★
1945、1966年に植樹された1.56haの畑でカスティリオーネを代表する畑。ブリッコ ボスキスの1つ南の丘の南西部。「モンプリヴァート」と同じ斜面。土壌はセッラルンガに近い。
バローロの平均収量は32~38hl/ha。収量は、かなり少ないですが、収量制限は、ほぼしていません。樹齢の高さと痩せた土壌の影響で収量が自然に落ちている状態。
『果実を切り捨てるのは農民として間違っているというのがカヴァロット家の考え方。グリーンハーヴェストは、ほぼ行わずに樹齢の高さと仕立てで収量を落としている』葡萄樹に適度なストレスを与える事で自然とエネルギーを持った葡萄になっていきます。その結果として自然と収量が減れば、過度な凝縮のない果汁が得られます。
『1960年代から薬品が使われていないから葡萄樹は自然と共存している。人為的に凝縮させて現代の嗜好に合わせても意味がない。僕達のワインは色調が淡くても骨格がある』
カヴァロットはバローロで最も早く有機栽培を導入した事でも知られています。1960年代、政府主導で農業の効率化が始まり農薬が全盛期の時代でした。
『当時は有機栽培の畑は1ヶ所も無かった。トリノ大学とサン ミケーレ研究所との共同研究で循環型農業を目指し完全有機栽培を導入した』
農民にとって自分達の土地は財産。それを健全に残していくことを考えての事でした。今では除草剤は勿論、殺虫剤や防カビ剤、ボルドー液さえも使用しません。
『銅も使わない。畑で使用するのは、天然の硫黄、海藻を乾燥させて水に溶かしたものやヴィネガー、蜂蜜等。ベト病も全て天然の素材で対応している』
下草はある程度まで自由に伸ばし、一定の高さまで育つと手作業で刈りとり、畑を耕すことなく放置しておく。福岡 正信氏が提唱した不耕起栽培を実践しています。
カンティーナはブリッコ ボスキスの丘の頂上部に位置し、バローロ全体を見下ろすよう。1階部分が醸造、地下部分が熟成庫となっており、30個以上のスラヴォニア産大樽が並ぶ。
『一部の大樽の注ぎ口は鹿の骨でできている。鉄にワインが触れる事が全くない。今はもう作ることはできないが60年代から使い続けているカヴァロットの歴史のよう』
醗酵は水平式ファーメンターと垂直型を併用。水平式ファーメンターは内部のローラーは1日3回転しかしないので抽出ではなく果皮を常にモストに浸しておく事が目的。
『できるだけ果皮を動かさずに長くマセラシオンする事が重要。果皮を動かさないので粗いタンニンや収斂味は抽出されないが、味わいの要素は多く得られる』
現在、彼等が力を入れているのがバローロ リゼルヴァ。若く閉じた状態でリリースされ、最良ではない状態で飲まれてしまう事が多いバローロの現状を変えたいと考えています。
『樽熟成48~60ヶ月のバローロ リゼルヴァを造っているのは5社しかない。ボトルではなく樽で熟成することで酸素がワインを育ててくれる』
バローロは最高の状態でリリースする事は難しいが、バローロ リゼルヴァであれば最高の状態でリリースする事が可能。飲み手が美味しいと感じるバローロを造るべきと考えています。※ラベルやキャップシールに擦れ、経年劣化が見られます。
ご了承の上、お買い求め下さい。
2016 バローロ DOCG リゼルヴァ “ブリッコ ボスキス ヴィーニャ サン ジュゼッペ” / カヴァロット
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